
毛細血管・血流をどう評価するか
コラム 2
毛細血管・血流をどう評価するか
― なぜ「見えた」だけでは足りないのか ―
毛細血管・血流の可視化技術が普及するにつれ、
「血流が見える」こと自体は、もはや特別なことではなくなりました。
一方で、私たち 株式会社徳 には、
次のようなご相談が増えています。
- 血流は見えているが、何を指標に評価すればよいかわからない
- 数値が出ても、それが良いのか悪いのか判断できない
- 他社・他施設のデータと比較できない
これらの課題の本質は、
「評価指標の設計」 にあります。
本コラムでは、
毛細血管・血流を評価可能なデータとして扱うための考え方と代表的な指標について解説します。
評価とは「変化を比較できる状態をつくること」
まず重要なのは、
評価=数値を出すことではないという点です。
評価とは、
- 同一条件
- 同一部位
- 同一指標
での比較が可能な状態をつくることを意味します。
逆に言えば、
条件や指標が揃っていない数値は、
評価ではなく単なる参考値に過ぎません。
毛細血管・血流評価で使われる主な指標
① 流速(Blood Flow Velocity)
毛細血管内を赤血球が流れる速度を示す指標です。



特徴
- 変化が比較的出やすい
- 温熱・運動・摂取などの介入に対する反応性が高い
注意点
- 単独指標では解釈が難しい場合がある
- 圧迫・角度・焦点の影響を受けやすい
👉 介入前後の変化を捉える指標として有効です。
② 血管径(Vessel Diameter)
毛細血管の太さを評価する指標です。
![[Capimetrics]血管径(Vessel Diameter)](https://toku-inc.co.jp/wordpress/wp-content/themes/toku_renewal/img/soft_about_05.gif)
特徴
- 血管拡張・収縮の状態を反映
- 中長期的な変化を捉えやすい
注意点
- 皮膚状態や撮影条件の影響を受ける
- 短時間介入では変化が出にくい場合がある
👉 継続使用や経時変化の評価に適した指標です。
③ 血管密度(Capillary Density)
一定視野内に存在する毛細血管の本数や分布を評価します。
![[Capillaro]血管密度(Capillary Density)](https://toku-inc.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/06/70bebe96e140be2c9e945b5f2ca623c3.jpg)
特徴
- 末梢循環の“供給能力”を反映
- 個体差・体質差を捉えやすい
注意点
- 観察部位・視野の統一が不可欠
- 撮影条件が変わると比較が困難
👉 被験者間比較や層別評価に有効な指標です。

なぜ「評価指標を限定する」のか(徳の考え方)
毛細血管・血流の評価指標にはさまざまな考え方がありますが、
株式会社徳では、
- 再現性
- 現場での運用性
- 解析結果の解釈の明確さ
を重視し、
流速・血管径・血管密度を中心とした評価設計を行っています。
指標を増やすことよりも、
「条件を揃え、意味のある比較ができること」
を優先することが、
プレ臨床試験や製品評価において重要だと考えています。



